Electromagnetic Compatibility & Microwave Technique Laboratory
肖研究室
情報・通信工学専攻/情報・通信工学科
電子情報システムコース
Electromagnetic Compatibility & Microwave Technique Laboratory
肖研究室
情報・通信工学専攻/情報・通信工学科
電子情報システムコース
研究室配属にあたって、研究室を選ぶのに迷っていたり、研究に不安を抱えている方も多いかと思います。
そんな中で、肖研に興味のある学部3年生の皆さんにとって、少しでも研究室配属の助けになれば…と思い、昨年皆さんと同じ立場を経験した4年生の立場からのメッセージをお届けします。
コース配属の段階では、特定の研究室を志望していたわけではありませんでしたし、調布祭まで研究室訪問をしたこともありませんでした。そこで調布祭では、少しでも興味のあった研究室にとにかく足を運んでみることにしました。
研究として興味のあったことは、講義で学んだ電磁気や電気回路の理論を深めることでした。また、プログラミングが苦手だったので、ひたすらコンピュータに向かうのは避けたいと思っていました。
そんな中で、肖研では実際に測定系を組んでの測定のデモを行っていたこと、そして肖先生の「実験・測定をする研究室」という一言が印象に残ったことから、肖研を志望することにしました。
ケーブルを研究対象としています。複数のケーブルが近くに存在していると、それらによって伝送される信号が互いに干渉し、信号の品質に悪影響が出ることが問題として知られています。
この特性がケーブルの形状や材質、また伝送される信号の周波数などによってどのように異なるのかを調べるため、測定系を組んで実験したり、コンピュータソフトで3Dモデルを作ってシミュレーションを行ったりします。
その結果に対して、電磁気や電気回路の理論を踏まえて考察し、新しい解析の方法を検討します。将来的には、異なる種類のケーブルを束ね、それぞれに異なる信号を伝送させるような、自動車などに使われるワイヤーハーネスに応用することを目標としています。
次に示すのは、僕の前期の時間割です。
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|
1限 | |||||||
2限 |
| 輪講 | 比較文化論 | ||||
3限 | 電磁波工学 | ゼミ | 音響工学 | ||||
4限 | (バイト) | ||||||
5限 | (バイト) | (バイト) |
先生方の予定などを踏まえて調整した上で、週1回、木曜日に行いました。
午前中は院生の先輩方と合同で2時間程度の輪講を行い、マイクロ波に関する英語のテキストを訳して毎週1人ずつ交替で発表したり、先輩方の研究の進捗報告を聴いたりしました。
また午後は学部生のみで1時間~1時間半程度のゼミを行い、肖先生や上先生からマイクロ波や伝送線路理論などについての基礎的事項の講座を受けました。
3年生の頃と比べると大きく数は減りましたが、いくつか授業を取っていました。
「電磁波工学」の講義は、肖研で研究を進めるにあたって不可欠な内容を扱うので、受講が必須となります。
また、「先行履修」という制度を利用し、大学院の講義も受けていました。これは、指定された科目については、4年生のうちに受講しても最大6単位までは大学院で取得した単位として扱うことができる制度です。
電通大の大学院では修了までに30単位が必要なのですが、院生は研究やら就活やらで忙しいので、できるだけ講義に時間を取られるのは避けたいところです。電通大の院への進学を考えている場合は、ぜひこの「先行履修」という制度を活用すると良いかと思います。
輪講の準備のためにテキストを和訳したり、過去の先輩方の論文や研究関連の論文(中には英語のものも…)を読んで研究に必要な基礎勉強をしたりしていま
した。僕は推薦入試を利用したので大学院入試の勉強は必要なかったのですが、その分だらけてしまうのを防ぐため、できるだけ研究室に来て何かしらの勉強を
するようにしていました。
原則として自由に使える時間なので、他の4年生は院試の勉強(や、今年はいませんでしたが就活も?)などをしていました。
一言で表すと「自由」だと思います。輪講以外には特にコアタイムはないので、時間を自由に使うことができます。
しかしその分、自分でしっかりと計画を立てて研究に取り組まなければなりません。よって勉強する意志の弱い人にはあまり向いていないかもしれません。もちろん研究で分からないことや困ったことがあれば、先生方や先輩方に訊けば丁寧に教えてもらえます。
そして研究一辺倒ということもありません。研究室では先輩後輩の分け隔てなく雑談に花が咲いたり、時折飲みに行くこともあります。また、研究室の運営面
も学生の自主性に任されているので、快適な研究生活に必要なものがあったらみんなで相談して購入したり、打ち上げや合宿の幹事をしたり、このホームページ
の管理をしたりと、研究室で生活する中で様々なことを経験できます。
研究生活を精一杯満喫したい方には、肖研はうってつけの環境だと思います。